谷峨(やが)駅は、昭和22年(1947)に地元の要望により谷峨信号所に開設されました。地元の人々が資材や労働力を提供するという手作りの駅でした。今は西丹沢・中川温泉・丹沢湖への玄関駅となっています。 平成12年3月には、周辺の景観にマッチしたモダンな駅舎に生まれ変わりました。
- 所在地:神奈川県足柄上郡山北町谷峨
- 開業日:昭和22年
- 所在市町ホームページ:山北町公式サイト
山北町の観光情報
山北町観光協会
〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北1840-15
TEL. 0465-75-2717 / FAX. 0465-75-2718
谷峨駅の歴史
谷峨駅は小さな無人駅だが、すれ違いのできる対向式ホームを備えている。近年改築された駅舎は、山間の駅にふさわしく赤いトンガリ屋根。駅前広場には、駅建設の際に出た大石がある。表面に人面のような模様があり、おめでたい顔をしていることから「福石」と呼ばれている。
谷峨駅ホーム
谷峨駅は昭和22年に開設された。それ以前は信号所だった。改築前の旧駅舎は、いかにもひなびた山の駅という感じで人気があった。
線守稲荷縁起
酒匂川沿いの難所「箱根第二号隧道」は、工期が遅れに遅れた。この工事中、狐の巣穴をそれと知らずに壊してしまった。突貫工事の真っ最中だから、そんなことに気をとめる者も別段いなかったが、異変はその後に起きた。汽車が隧道に入ると、出口の所で真っ赤な旗を振る者がいる。大慌てで停車すると、誰もいない。こういう不思議なことが続いた。そんなある日のこと、停車せず一気に駆け抜けた豪気な機関車がいた。その後には、年を経た狐が無残な姿をさらしていたという。以後、奇怪な出来事はピタリと止んだ。哀れな老狐は、二号隧道の上に手厚く葬られた。これが「線守稲荷」の始まり。鉄道関係者が集まり、今も毎年4月に例祭が行われている。